緑内障と眼圧の関係を解説します。
眼圧とは、眼球内の圧力のことで、きちんとものを見るために、眼球に一定の張りを与えて形を保つ圧力のことをいいます。
ボールの硬さを調整するのは空気ですが、眼球の場合、房水という水分がこの役割を担っています。
まぶたの上から眼球を押すと、眼球はボールのように弾力があり、この眼球の張りである眼圧が正常に保たれていることで、外界から入ってくる光は水晶体を通過して、網膜上に歪まずに像を映し出すことが出来るのです。
眼圧は、血液と同じ「mmHg」(ミリメートル水銀柱)という単位で表します。
正常な眼圧は10〜21mmHg未満とされ、この値よりも高くなると視神経が圧迫されてしまい、眼圧が高いと判断されます。
眼球内には房水と呼ばれる栄養素を運ぶ液体が常に循環しています。
この房水の出口である隅角が狭くなり、房水が排出されにくい場合、また、この出口が狭くなくても流れる経路にある線維柱帯が目詰まりすることによって排出が困難になる事により、その圧力に負けてゴルフボールのように固くなると30〜40mmHgまで上昇し、視神経がつぶされた状態になり、圧力により視神経が萎縮してしまいます。
原因は、生まれつきその隅角が未発達で狭い、なんらかの要因で隅角が狭まる、線維柱帯が目詰まりするなど、眼圧上昇の原因は様々ですが、緑内障が生活習慣病の一つであるといわれるのは、ぶつかって眼圧が上昇した場合や、生まれつきでない場合に、食生活との因果関係は高いとされており、目詰まりを防ぐ生活習慣が必要となるためです。
房水は様毛体で作られ、線維柱帯からシュレム管へと流出する経路と、ブドウ膜強膜から流出する経路の2つの経路をたどり、最終的には眼球外に排出されます。
このときに房水が作られる量と排出される量のバランスがとれていれば、眼圧は一定に保たれますが、房水だけが過剰に作られたり、排出される部分が閉塞していて目詰まりなどを起こしていると、目の中に房水が多すぎて目がパンパンに張ってしまいます。
これが眼圧が高い状態です。
しかし、眼圧の強さや房水の量が正常であっても緑内障の症状が出ることがあり、正常眼圧緑内障と呼ばれていますが現在緑内障患者の約60%を占めており、特に日本人に多いということが分かっています。